明光ワークスコラム
Meiko's Works column
雪は降らない? 兵庫県南部でも油断できない冬場の外壁トラブル対策
コラム
師走に入り、本格的な冬の到来を感じる12月。ここ兵庫県南部では、雪が積もることは稀で、比較的穏やかな冬を迎えることが多いですよね。しかし、「雪が降らないから大丈夫」と油断は禁物です。雪が少なくても、冬特有の気候が外壁に与える影響は小さくありません。来年に向けて、今のうちに知っておきたい冬場の外壁トラブル対策について考えてみましょう。
兵庫県南部の冬でも注意すべきは、主に以下の気候要因です。
- 霜(しも)の発生: 夜間の気温が下がり、湿った空気が冷やされることで、外壁表面に霜が付着することがあります。この霜が日中の気温上昇で溶け、夜間に再び凍るというサイクルを繰り返すと、外壁の微細なひび割れに水が浸入し、凍結・融解を繰り返すことでひび割れが拡大する「凍害」のリスクを高めます。
- 結露: 室内と外気の温度差が大きいことで、壁の内部や表面に結露が発生しやすくなります。特に日当たりの悪い北側の壁などは、結露による湿気がこもりやすく、カビやコケの温床となる可能性があります。
- 乾燥: 太平洋側気候の姫路では、冬は乾燥した日が続きます。乾燥は、外壁塗膜の柔軟性を奪い、ひび割れ(ヘアークラック)を誘発する原因にもなります。
これらの要因は、日々の小さなダメージとなり、長期的に見ると外壁の劣化を早めてしまいます。「雪がないから」と安心していると、気づかないうちに外壁が傷んでいることも少なくありません。
来年の春を気持ちよく迎えるためにも、12月のうちにぜひ以下の対策を検討してみてください。
- 定期的な目視点検: 外壁にひび割れや塗膜の剥がれ、コケの発生などがないか、意識的にチェックする習慣をつけましょう。
- 早期の専門家への相談: 小さな異変でも見つけたら、放置せずに専門業者に相談することが大切です。早期に対応することで、大きなトラブルへの発展を防ぎ、修繕費用を抑えることができます。
- 来年のメンテナンス計画: 今年の冬の状況を踏まえ、来年以降の外壁塗装やメンテナンスの計画を立て始める良い機会でもあります。
雪が少なくても、冬の気候は外壁に影響を与えます。油断せず、今のうちからしっかり対策を講じることで、大切な住まいを長持ちさせ、安心して新しい年を迎えましょう。
