明光グループコラム
Meiko's Group column
雨漏りの原因は外壁かも? 梅雨前に確認すべき危険なサイン
コラム
5月の終わりは、まもなくやってくる梅雨本番に備え、ご自宅の「防水性」を最終チェックする大切な時期です。多くの方が雨漏りというと屋根からの浸水をイメージしますが、実は外壁の劣化が雨漏りの意外な原因**となっているケースも非常に多いことをご存じでしょうか。
外壁は、常に雨風や紫外線に晒されており、時間の経過とともに様々な劣化が生じます。特に注意すべきは、以下のようなサインです。
- ひび割れ(クラック): 外壁に現れる小さなひび割れは、たとえ細くても雨水の侵入経路となります。特に横方向のひび割れは、雨水が溜まりやすく、内部への浸水リスクが高まります。
- シーリング(コーキング)の劣化: 窓のサッシ周りや外壁ボードの継ぎ目にあるゴム状のシーリング材は、建物の動きに合わせて伸縮し、防水性を保つ重要な役割を担っています。これがひび割れたり、剥がれたりすると、そこから雨水が建物内部に侵入してしまいます。
- 塗膜の剥がれや膨れ: 塗膜が剥がれたり浮いたりしている部分は、外壁材がむき出しになり、水を吸い込みやすくなります。また、塗膜の下に雨水が入り込み、さらに塗膜を押し上げて剥がれを進行させる悪循環に陥ることもあります。
- 外壁の吸水・変色: 雨が降った後、特定の部分だけが長く濡れたままだったり、水が染み込んだように変色したりする場合、外壁材が水を吸い込んでいるサインかもしれません。
これらのサインを放置すると、雨水が外壁内部の木材や断熱材を腐食させ、構造的なダメージに繋がるだけでなく、室内の壁紙にシミができたり、カビが発生したりと、居住環境にも悪影響を及ぼします。最終的には、大規模な修繕が必要となり、高額な費用が発生する事態にもなりかねません。
梅雨入り前に、ご自宅の外壁をもう一度注意深く確認してみてください。特に、雨が当たりやすい場所や、日陰になりやすい場所を重点的にチェックすることをおすすめします。もし少しでも気になるサインが見つかったら、自己判断せずに、すぐに外壁塗装や補修の専門業者に相談しましょう。早期発見・早期対応が、大切な住まいを雨漏りから守り、長く安心に暮らすための鍵となります。