明光グループコラム
Meiko's Group column
秋の長雨にご用心☔外壁内部の腐食を防ぐために今できること🏠
コラム
残暑が和らぎ、過ごしやすくなる9月。しかし、この時期は**「秋の長雨」**に注意が必要です。しとしとと降り続く雨は、時には数日間にわたることもあり、ご自宅の外壁にとって、梅雨とはまた異なる種類の脅威となります。この長雨が、外壁の小さなひび割れから浸水し、建物内部の腐食を静かに進行させてしまう可能性があることをご存じでしょうか。
夏の強い日差しや台風によるダメージで、外壁の塗膜には目に見えないほどの微細なひび割れ(ヘアークラック)や、シーリング材の劣化が生じている場合があります。普段の短い雨なら乾いてしまうような小さな隙間でも、長雨が続くと、その隙間から持続的に雨水が侵入し続けます。
一度建物内部に水が浸入すると、以下のような深刻な問題を引き起こします。
- 木材の腐食: 壁の内部にある柱や梁などの木材が水分を吸い込み、腐ってしまいます。これが進行すると、建物の構造的な強度が著しく低下し、最悪の場合、耐震性にも影響を及ぼす可能性があります。
- 断熱材の劣化とカビの発生: 濡れた断熱材は、その性能を失い、室内環境を悪化させます。また、湿気がこもることでカビが繁殖し、健康被害や不快な臭いの原因にもなります。
- シロアリ被害の誘発: 湿った木材はシロアリにとって絶好の環境です。雨水の浸入が、シロアリ被害を誘発する引き金となることもあります。
これらの被害は、外から見てもすぐに気づきにくいのが特徴です。しかし、一度始まってしまうと、時間の経過とともに確実に進行し、最終的には大規模な修繕が必要となり、高額な費用が発生することになります。
秋の長雨が本格化する前に、ぜひご自宅の外壁をもう一度確認してみてください。特に、ひび割れやシーリング材の劣化、塗膜の浮きや剥がれがないか、念入りにチェックしましょう。もし少しでも気になる箇所があれば、放置せずに外壁塗装の専門業者に相談することが賢明です。
早期に適切な処置を施すことで、雨水の浸入を防ぎ、大切な住まいを内部の腐食から守ることができます。今できる対策で、安心して冬を迎えられるように準備しましょう。