明光グループコラム

Meiko's Group column

兵庫県南部の冬、夜間凍結にご用心! 外壁のひび割れリスクを高める原因とは

コラム

兵庫県南部の冬は比較的温暖と言われますが、それでも2月は一年で最も寒い時期。特に注意したいのが、日中の気温が上がった後に夜間にグッと冷え込むことによる**「夜間凍結」**です。この現象が、皆さんのご自宅の外壁に思わぬダメージを与えている可能性があるんです。

日中のわずかな暖かさで、外壁の小さなひび割れや塗装の隙間に雨水や結露水が浸み込みます。そして、夜になって気温が氷点下になると、その水が凍りつき、体積が約9%も膨張します。この膨張する力が、外壁のひび割れをさらに広げたり、新たなひび割れを発生させたりする原因になるのです。まるで、岩の隙間に入り込んだ水が凍って岩を砕くのと同じ原理が、皆さんの家の外壁でも起こっているとイメージしてください。

このような凍結と融解の繰り返しは、外壁の表面的なダメージだけでなく、構造材の劣化にも繋がる危険性があります。ひび割れが深くなると、そこから雨水が壁の内部にまで浸入し、柱や梁といった建物の骨組みを腐食させてしまうことも。そうなると、外壁の補修だけでは済まなくなり、大がかりなリフォームが必要になる可能性も出てきます。

ご自宅の外壁に**髪の毛のような細いひび割れ(ヘアークラック)**はありませんか? もし見つけたら、「これくらい大丈夫だろう」と放置せずに、一度専門家に見てもらうことをおすすめします。早期に適切な処置を行うことで、冬の凍害から大切な住まいを守り、将来的な高額な修繕費用を防ぐことができますよ。